うらばなし
“独り言”では、済まさない。
「千ページ間近!――というのに、空波はうらばなし(こちら)に来ないんですよねぇ。あ、代筆私です」
「何でもありな君だが……あいつを連れては来れないのか」
「ロードがお風呂に入れば、来るかもしれませんよ」
「勘弁してくれ……」
「さて、どうしたものか。激務で疲労し、更には件のことで疲弊しきった空波を元気付けたいものの――私たちに顔向けできないでしょうからねぇ」
「顔向け出来ない?」
「私やロード、クロスと会えば、自身がいかに醜悪か――幻滅されしまう感情を持っていると、考えているようで」
「馬鹿だな」