【完】私と息子に幸せをくれた人(中篇)
零士は1才2ヶ月になり、少しフラフラしてるけど、ようやく歩けるようにも。
聖が出る番組を、「パパ」と言いながら見てる零士が、勇士が出ると、テレビから離れる。
母親として、不思議で複雑な気持ちになる。
明日は10時から、若手の売れっ子俳優・モデルの特集番組のテレビ収録で、聖のパートナーとして出演しなければいけない。
勇士もカスミと出るらしいけど、嫌で仕方ない。
会いたくないし、行きたくない。
けど、「俺が居るから」と言う聖に従った。
聖には勇士との事、たいていは話したけど、あの一言が言えてない。
――「お前は容姿だけ。人気があるから付き合っただけ」――
妊娠を告げた私に言い残して、離れたセリフを、私は忘れてない。
聖が出る番組を、「パパ」と言いながら見てる零士が、勇士が出ると、テレビから離れる。
母親として、不思議で複雑な気持ちになる。
明日は10時から、若手の売れっ子俳優・モデルの特集番組のテレビ収録で、聖のパートナーとして出演しなければいけない。
勇士もカスミと出るらしいけど、嫌で仕方ない。
会いたくないし、行きたくない。
けど、「俺が居るから」と言う聖に従った。
聖には勇士との事、たいていは話したけど、あの一言が言えてない。
――「お前は容姿だけ。人気があるから付き合っただけ」――
妊娠を告げた私に言い残して、離れたセリフを、私は忘れてない。