【完】私と息子に幸せをくれた人(中篇)



―――翌日、私は零士を連れてくのは嫌だったけど、聖に会いたがる零士を連れて、テレビ局へ好子さんと来た。

楽屋は聖と同じだった。

左右に仕切りがあり、着替えやメイクしてる所は見えないようになってるけど、零士が行ったり来たりしてはしゃいでる。



「零士、大人しくして!」



私は零士を椅子に座らせ、サングラスを渡して遊ばせる。

零士はサングラスがお気に入りな為、すぐに大人しくなった。

その隙に、私は白のTシャツと、黒の短パンのジャージに着替えた。

髪はメイクさんにお団子ヘアーにされた。
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