【完】私と息子に幸せをくれた人(中篇)
「……あ、馬鹿ン’s!!」



ーーピンポンピンポンッ

正解の合図が鳴り、私は縄から出た。

聖が嬉しそうにガッツポーズをしてる雛壇の前を通り、並んでると、カスミや赤西さんたちが抜ける。

最後に残ったのは、私と帆波さんと、勇士――…。



「帆波ちゃん息切れ酷いな(笑)」



「はぁ…Ryoが負けるから…」



帆波さんは「早く早く!」と、田中さんに笛を吹かせようとする。

ーーピィーッ

素直に笛を吹いた田中さん。



「春風聖のデビュー曲のタイトルは?」



「し…知らねぇ゛ー…!!」



「春日!サービス問題じゃねぇかよ!;;」



帆波さんは聖にグチグチと叫ばれてたけど、正解しなかった。
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