【完】私と息子に幸せをくれた人(中篇)
もしかしたら、私たちの年の差を見て、カップルと見えないのかも知れない。

「彼女になりたーい!」と言う、悲鳴にも似た声を聞きながら見たモニターに、勇士が不機嫌そうな…、でも、私を鼻で笑うような映像が出て居た。



「しゅん君のタイプは彼女?」



田中さんが高城さんに話を持って行くと、「タイプだったんで、頑張りましたよね;;」と、恥ずかしそうに言う。



「それを聞いた七海ちゃん、どう?(笑)」



「幸せを感じました;;(笑)」



微笑ましい2人に、私はバレないように聖のTシャツの裾を掴んで聞いて居た。
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