【完】私と息子に幸せをくれた人(中篇)
第4章―晒された私たちの関係―
―晒された私たちの関係―



あれから聖に、素直に気持ちを打ち明け、マスコミに発表するかを悩んでた1週間。

【Happy】の単独ページの撮影を終えて帰宅すると、聖が私のベッドで寝ていた。

ドラマ撮影の帰りに、直接、来てくれたんだろう。

私は聖の横に零士を寝かせ、キッチンへと行く。

タイマーセットしたご飯が炊けてるかを確認し、カレーとスープを作った。

零士はあんかけご飯にした。

30分ほどで作り終え、カレーを弱火で煮込みながらテレビを点けると、デニムのポケットにしまってた携帯が鳴った。

私はソファーに座り、クッションを抱えながら、通話ボタンを押す。
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