【完】私と息子に幸せをくれた人(中篇)
好子さんは『こんな事で別れちゃダメよ?』と言う。

別れるなんて、嫌だ。

けれど、これだけ悪いイメージが付いた私と、聖が付き合ってて良いのだろうか…。



『三吉君が聖君に連絡するらしいから、聖君に任せましょう』



「…聖、起こしますね」



『今、一緒なの?もしもし?
もしも…っ―――』



私は電話を切り、カレーを煮てた火を止めて、寝室へと行った。

マナーモードなのか、ベッドの上で震えてる聖の携帯。

私は零士を起こさないように、聖を起こした。

聖は目を擦りながら、浮かない表情の顔をした私を膝に座らせた。
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