【完】私と息子に幸せをくれた人(中篇)
―――20時55分、私は零士と聖の3人で、聖の事務所の会見場の前に居た。
これから、私たちは全てを話す。
勇士にやられっぱなしではいられないから。
零士は聖の腕の中で、車のオモチャで遊んでる。
「…行こうか」
三吉さんに言われてた、私たちは三吉さんに引率されながら、会見場へと入った。
私はシャツの上に羽織ってたカーディガンのボタンを嵌めて、椅子の前に立った。
聖と一礼し、席に座る。
「本日は私たちの事で、たくさんの方面の方々にご迷惑をお掛けした事、深くお詫び申し上げます」
聖が零士に手を取られてる為、私が代わりに頭を下げた。