【完】私と息子に幸せをくれた人(中篇)
私はこの幸せを守りたい。

聖とずっと一緒に居たい。



「ありがとう…聖…っ…」



「俺は何もしてないよ」



聖が居るだけで、私は救われる。

笑えるようになって、こんなにも泣き虫にもなった。

聖と出逢えなければ、私は自分の人生を、勝手に暗くしてたかも知れない。



「…愛してるよ…」



ここがどこだってわかってる。

でも、私は聖に1分でも1秒でも早く伝えたかった。



「俺も。翔子と零士を愛してる。出逢ったあの日から」



私がこんなにも幸せを感じる日が来るなんて、思いもしなかったよ―――……。





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