【完】私と息子に幸せをくれた人(中篇)
「パパ、カッコいいね?」



「うん!マサキくんたちのパパよりカッコいい!」



マサキ君とは、幼稚園の友達。

マサキ君のお父さんと比べられるのは侵害だけど、私は「行っておいで!」と、撮影に混じらせた。

どうせ付録として載るなら、零士と聖の2ショットも載せて欲しい。

零士は嬉しそうに、私と撮る時以上に張り切ってポーズを決めてる。

私は編集部の佐々部ーササベーさんに駆け寄った。



「付録の見出しでお願いがあるんだけど…」



「良いですよ。翔さんには売り上げに貢献して頂いてますから」



佐々部さんに私は「こちらこそ」と恐縮し、一瞬、何をお願いしに来たか忘れかけた。
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