【完】私と息子に幸せをくれた人(中篇)
ミュールを脱ぎ、聖や零士にも靴を脱がせた。



「ちょっと座ってよ」



ちんぷんかんぷんな聖を胡座で座らせた、私は聖の足の上に、零士を抱きながら座る。



「安藤さん、よろしくー」



「さっきから幸せ見せ付け過ぎじゃない!?」



「安藤さん?春なら後ろに来てますよ(笑)」



「…え?私ぃ!?;;」



「好子さん…;;」



私の無茶振りに照れてる2人。

私は聖に体を預け、安藤さんに「早くー」と急かす。



「はやくちて!」



「あ、はい!;;」



零士にも言われた安藤さんは、慌ててカメラを構えた。
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