病院恋愛
「へぇ…。なんか納得。」


会話しながら着替えも大概終わり、身なりを整えながら朝比奈君は大きく頷いた。




「…納得??」


裸体が見えなくなったおかげで秘技の笑顔は解除して、私は首を傾けながら改めて彼を見る。


「そう。時々お姉さんって感じの雰囲気、出てるもん。でも、うちの姉とは違って憧れとか尊敬できるタイプ。癒し系、みたいな?」


「プッ…。癒し系って。それって私が看護婦だからじゃない?」


ちょっと照れくさくて、からかうようにして話を茶化す。


それでも、


「ん〜ん。看護婦さんでもさ、色々な人がいてそれでタイプが分かれるじゃん。厳しいタイプとかおばちゃんタイプ…。雪さんはさ、ほんわかしてんだけど、見守ってくれているっつう、安心感がある。」




………あまりにも真面目に言うものだから。




なんか、…口説かれてるような…、錯覚が…。
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