病院恋愛
「……20分…。」


スレンダー美人さんは指を軽く唇に触れるように、悩んでいるようなしぐさ。


……急ぎかな…?


「あの、もし急ぐようなら、リハビリ室まで行かれますか?」


「どうする??」


スレンダー美人さんがゴージャス美人さんの方を向いて相談。


すると、


「戻ってくるんでしょ?ならここで待ってるわ。お茶も飲みたいし。」


…悩むことなく、どキッパリ。


威圧的な、有無を言わさないような雰囲気を醸し出している。




…怖いなぁ…。



いかにも、『アレ』って感じ…。


スレンダー美人さんはコレに慣れている模様で動じる様子はない。


「…では、待合室へどうぞ…。」


そう言って、私はナースステーション隣の待合室まで彼女達を誘導した。
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