病院恋愛
私は誘導した後そのまま仕事に戻ったんだけども…。


やっぱりあの二人が気になって、待合室前を通る度、チラチラと二人を見た。




そして、


『4階でございます』


エレベーターからのアナウンス。


開いたドアからは朝比奈君の姿。


「雪さん、戻りましたっ☆やっぱり動いてないと体力落ちますねぇ。」


いつものように、笑顔で私に話しかけてきた。


「あ…、おかえりなさい。あの、おみま」
「遅いわよ、晃!!」




…私の声に被るように、あのゴージャス美人さんが朝比奈くんに怒鳴り付けた。
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