病院恋愛
「今日は楽しんでいってね。」


「はいっ!!」


じゃあまた後で、とまた理人さんは挨拶に戻っていった。


リカはちょっと残念そうな、寂しそうな顔をしていたけど、


「また後できちんと紹介するね。私が雪のこと大好きだって知ってもらいたいから。」


「フッ。それじゃ私がリカと婚約するみたいじゃない。」


「だって一番の親友だもの♪」


私も、そう。


リカ…、茉莉花(マツリカ)は私の自慢の親友だ。


だから苦手なパーティーに来てまでリカの旦那さんになる人に会ってみたいと思ったんだ。






パーティーに参加して1時間が経過した。


食べるものも食べたし、時間をもて余し始めた頃。


挨拶回りを終えた理人さんが、ようやく私達の元へとやって来た。
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