病院恋愛
「しかし。あいかわらずラブラブでヤになるね。理人のロリコンっ。」


「隼人君っ!!」


「ま、二人がいいんなら別に俺からは言わないけどさ。でもあのオチビさんが、こうも可愛くなるとはねぇ〜。
今から俺に乗りかえる?」


リカに顔をグッと近づけて、にんまり笑う隼人さん。


その時。


これ以上の近寄りを阻むように、


「……これ以上言ったら、怒るぞ隼人…」


リカの前に、理人さんが盾になるようにして立ちはだかる。


…顔は、例えるなら般若。


とにかく、怖い。


「…既に怒ってんじゃん。へーへー、あとは言いませんよー。」


隼人さんは降参を表すように両手を揚げて、数歩後退りした。






…リカや理人さんには悪いけど、やっぱり苦手だこの人。


そしてこの時の私は、無言だったけどきっとしかめっ面をしていたのだろう。




それに気づいたのか、


「んで。この睨んでるお嬢さんはどちら様で?」




彼がチラリとこちらを向いた。
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