病院恋愛
「ん?そうだよ〜。今24才。しかも今週末で25才…。無駄に年だけ取っていくわぁ…。」


余裕のある顔で笑って見せた。


だってね、おじさん患者にはこの手の話題は多いし、結構慣れっこ。


中にはセクハラって思う人もいるみたいだけど、こういうのは怒らずサラっと流すのが一番楽。


でも若い人に聞かれるとドキドキするね…。ちょっと下なだけなのにねっ。






「……うわ…全然見えな…。だってほんわかしてるから、年上って感じ、しなかったですよ…。」




………ほんわか…。




「…悪く言えばボケッとしてる、ね…。」


「違いますよ〜!!癒し系って言いたいんです!!」


「ハハハッ♪ありがと。でも声はもう少し低くね?他の患者さんもいるし。」


「………スミマセン。でも、ホントですから。」




シュンとなってる姿は、本当に子犬のような可愛らしさ。




あぁ、可愛いのが好きな私には、ツボだなぁ…。好きにはなっちゃいけないけど。




でも。




彼にだんだんハマっていく、私がいた―――――――――
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