病院恋愛
「ね、雪ちゃん。」


歩行器に掴まりながら部屋に戻る最中、竹内さんが私に声をかけてきた。


「はい?」


私は竹内さんの軽く腰を支えて隣に寄り添っている状態。


「隣にいた彼でしょ?雪ちゃんの担当さんって。今時の若いもんって感じだけど、好青年だね。」


「そうですねぇ。物腰も丁寧ですよ。」




「んで、雪ちゃんは好きなの?」


「ブフーッ!?」




つい、吹き出してしまった…。




マスク、つけててよかった…。

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