僕は下僕
野村たちに絡まれていると

「ちょっと!!」


間に割り込む声が聞こえた。



おっ!助け船?



璃子が両手を腰に当て不機嫌そうに野村たちを睨みつけていた。



璃子……。


普段、いつも僕をイジメるのにやっぱり幼なじみなんだね……。



庇ってくれるなんて……。


璃子の優しい一面を見て感動していると



「人のモノを勝手にパシらないでくれる?私の下僕なんだから!!」



ガクッ。



まじ?


ソッチなの?



幼なじみの僕が心配ではなく自分の物を使われるのがイヤなんですか……?



がっくりと肩が落ちた。
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