僕は下僕
「別にいーじゃんよ〜」



不満そうに野村が璃子が言う。



「ダーメ。祐樹はあたしの雑務で忙しいんだからその他のことしちゃダメなの。」



「チェッ。分かったよ。ごめん璃子。」



野村たちが素直に璃子に従った。



美少女で僕と違い明るくて元気な璃子はクラスの中心的な存在だ。



そんな璃子に言われちゃ逆らえないんだろーけど………。



野村のヤツ、昔から璃子の事好きだもんな。



璃子の自己中な意見で野村から救われたのだが、何となく面白くない……。



野村たちが僕の机から離れて行くと璃子が僕に向かい冷たい目で僕を見下ろした。



「他のヤツにパシられてるんじゃないわよ!!あんたはあたしの下僕なんだから、あたしの言うことだけ聞いてりゃいいのよ!」



そ、そんな………。



理不尽過ぎやしませんかね?



好きで絡まれたんじゃ……。



「返事は!?」



「………はい。」



結局、璃子に逆らえない僕は素直にうなづくしかなった。
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