僕は下僕
わっ……。



可愛い///



結衣さんは小柄で花のような人だった。



僕が持ったハンカチを笑顔で受け取った。



結衣さんが友達二人の所に駆け寄った。



「ゴメン。ゴメン。」


「結衣〜。そのハンカチ捨てたら?」
「キモ澤が触ったのなんてもう使えないもんね。」




あの………。


僕、まだいますから聞こえてますよ。



「えっ?何で?ハンカチ汚れてないよ。」



友達二人に散々、汚物扱いされた僕だけど結衣さんは何の事やら首をかしげる。


「分かってないね。」
「これだから結衣は……。」


「えー何々?どーゆー事?」

「結衣に説明するだけムダー。」



結衣さんは天然なんだろう。

言われた意図が分かっていなかった。



三人は結衣さんをからかいながら遠ざかって行った。
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