僕は下僕
自分の部屋で炭酸のジュースをゴクゴク飲み、鏡に映った自分を見つめ、ため息をつく。



鏡に映った自分は何て醜いのだろう………。



その時部屋のドアが突然、バターンっ！！と勢いよく開いた。



「祐樹！！私の英語の宿題やってくれたっ！？」


仁王立ちで立つ美少女の気迫に押され縮み上がってしまった……。



「……どうして僕が……璃子の宿題をしなきゃいけない……。うっ！！」


最後まで言い終わらない内に璃子の顔が阿修羅のごとく豹変し、僕の肉厚な腹に蹴りを入れた。


その一発で僕はひっくり返り床に転がった。


璃子はすかさず、僕のボールのようなお腹に右足を乗せた。



「あんたっ！！あたしに口答えする気！？」


刃向かおうモノならすぐさま乗せられた足に力を入れられ食べた物を吐き出される事間違いなかった。



「あ……ありません……。」


するとニッコリと微笑み、「分かればいいのよ。」と僕にノートを渡した。



これ以上痛みつけられたくない僕は素直にノートを受け取り、璃子の機嫌が悪くならないよう、必死に取り繕った。
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