僕は下僕
「そうなのよ。璃子ちゃん……。祐樹、学校で何かあったのかしら?」



学校と言うフレーズにドキリとし、璃子を窺う。



だけど、璃子は思い当たらなかったらしく、首を傾げて



「特に何もなかったと思いますけど………。私はスポーツ特待で西南学院に決まったけど祐樹は、一般受験前だからナイーブになってるんじゃないですか?」


璃子は母さんに心配かけないようにと気遣ってくれたみたいだ……。



「そうね…。祐樹は一般だからまだだもんね……。」



「母さん、心配しなくていーからさ。」


「そう……。祐ちゃん。無理しないでね。」


そう言って母さんが出てった。
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