僕は下僕
部屋でファッション雑誌を読みあさり、最近の流行の服を勉強していた。




ガチャ。



「祐樹〜。あんたも西南受かったんだってね。」




璃子が相変わらず勝手に部屋に入ってきた。




「何?この雑誌。」



部屋中に散らかった雑誌を見て面食らった璃子が呟いた。



慌てて片付けた。


「べっ、別にいいだろ。」


璃子は無理矢理、僕の手から一冊雑誌を取りペラペラとめくり始めた。



「こんなの読んじゃって……馬鹿じゃない?」



嘲笑うかのように僕を見つめた。




「まっ、せいぜい頑張るがいいわ。」


プププ。と笑うと部屋から出て行った。



何だよ?何しにきたんだよ………。



気の弱い僕は璃子の態度に頭にきたが何も言えなかった。



とにかく勉強しなきゃ!!



オタクとはおさらばする為にも!!
< 33 / 54 >

この作品をシェア

pagetop