僕は下僕
カラオケ店の出入り口を出ると
「遅いっ!!」
腕を組み不機嫌な璃子が立っていた。
璃子の鋭い瞳に射抜かれスッカリ縮みあがった。
「ごごごごめん。」
内心、待っててなんて言ってないのに……。と不満を持ちつつ、言えずに謝った。
「先に、帰って良かったのに……。」
「あんた、私に重い荷物を持たせるのっ!?」
璃子はボスっと自分の鞄を僕に投げた。それを慌ててキャッチした。
璃子はそんな僕を一瞥すると「フンッ」と大きい鼻息を立てズンズンと駅に向かった。
「あっ、待ってよー。」
置いて行かれないように慌てて璃子の少し後ろを歩く。
「あのね、さっき東さんに逢ったんだよ♪」
少し前に歩く璃子の後ろ姿に話し掛けた。
璃子はすこしピクリと反応したが「へー。」気のない返事だったが、さっきの興奮が収まらず、一人でペラペラと話し続けた。
「それでね、僕と気付かれなくてねー。」
「ふーん。」
「なんとアドレス聞いちゃったんだー♪」
璃子はピクピクと反応はしたが、やはり興味がないのか気のない返事だった。
「連絡するって、言っちゃったけど何てメールすればいいかなぁ?
こんにちは、!早速メールしました。
みないな?
あーどうしよう!
でもこうやって出逢えたのも運命だよね~♪だからこの神様が与えてくれた運命を逃したくない訳?
分かる?
男ならやっぱ、デートに誘っちゃうとか?
キャー!!
僕に出来るかな?
イヤイヤ、藤澤祐樹!今こそ男になるんだ!!
人生は一度切りだ!!
エイエイオー!!」
一人で盛り上がり拳を高く空に向けた。
「遅いっ!!」
腕を組み不機嫌な璃子が立っていた。
璃子の鋭い瞳に射抜かれスッカリ縮みあがった。
「ごごごごめん。」
内心、待っててなんて言ってないのに……。と不満を持ちつつ、言えずに謝った。
「先に、帰って良かったのに……。」
「あんた、私に重い荷物を持たせるのっ!?」
璃子はボスっと自分の鞄を僕に投げた。それを慌ててキャッチした。
璃子はそんな僕を一瞥すると「フンッ」と大きい鼻息を立てズンズンと駅に向かった。
「あっ、待ってよー。」
置いて行かれないように慌てて璃子の少し後ろを歩く。
「あのね、さっき東さんに逢ったんだよ♪」
少し前に歩く璃子の後ろ姿に話し掛けた。
璃子はすこしピクリと反応したが「へー。」気のない返事だったが、さっきの興奮が収まらず、一人でペラペラと話し続けた。
「それでね、僕と気付かれなくてねー。」
「ふーん。」
「なんとアドレス聞いちゃったんだー♪」
璃子はピクピクと反応はしたが、やはり興味がないのか気のない返事だった。
「連絡するって、言っちゃったけど何てメールすればいいかなぁ?
こんにちは、!早速メールしました。
みないな?
あーどうしよう!
でもこうやって出逢えたのも運命だよね~♪だからこの神様が与えてくれた運命を逃したくない訳?
分かる?
男ならやっぱ、デートに誘っちゃうとか?
キャー!!
僕に出来るかな?
イヤイヤ、藤澤祐樹!今こそ男になるんだ!!
人生は一度切りだ!!
エイエイオー!!」
一人で盛り上がり拳を高く空に向けた。