僕は下僕
「丁度いいところに璃子様!!」

「今日は璃子様に貢ぎ物を用意しました。」

「あら?オタクのクセに気が利くじゃない?」


璃子は貢ぎ物と言う単語に興味を示し、機嫌が良さそうだった。


サボさんがガサゴソと先程のセーラー服を取り出した。


「コレって……これと一緒?」


璃子が僕の部屋に飾ってあるフィギュアの一つを手に取り聞いた。


「そうですっ♪いやぁ。まさに璃子様のためにあるようなセーラー服ですよ。」

「璃子様を元に作られたフィギュアと言っても過言ではないですな。」

「涼宮ハル○ではなく、涼宮璃子様ですよ♪」


璃子にコスプレをさせたいオタク三人は必死になって璃子の機嫌を取ろうとしているのが分かる。


「そう?じゃあ……着てあげてもいいけど。」


言葉はツンツンしていたが明らかに顔が赤かった。



「璃子……。イヤなら着なくてはいいんだよ!」


「っ!///ちっ、違うわよっ!た…ただ単に可愛いなぁって思っただけだもん。」


璃子は顔を真っ赤にし、頬を膨らませ抗議した。


っ///


もん。って……。



キュンキュン。



男心くすぐりまくられてますよ。



「イイっ!!」
「キター!」
「ツンデレ最高ですな。」



案の定、オタク三人組もジタバタと悶えていた。



< 52 / 54 >

この作品をシェア

pagetop