嘘吐きな親友
グッと握り締めた互いの手と手。
私たちは向き合ったまま、しっかりと手を握っていた。

「いいですねぇ、青春って!」

真横で涙を流すヒツジ。


なんか、おかしくないか、この図!?


「さぁさ、お茶にいたしましょう♪」

勝手に仕切り直すヒツジ。
でもヒツジの淹れるお茶は本当に美味しい…。


「ねぇ、由奈ちゃん」

「ん?」

「一応、調べた結果がこうだったけど・・・
もしかしたらアイツが心を入れ替える事があるかもしれない。
だから・・・この報告書が全てだとは思わないで?
由奈ちゃんにしか見せない、アイツのいい面があるかもしれないし・・・」

「その可能性は・・・限りなく低いと思いますが?」

さすがヒツジ。
ツッコむ所は忘れていない。
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