嘘吐きな親友
ミコちゃんはかなりの才媛だ。

苦手な分野はないのでは?と思う程、どの教科にも精通している。
留学していた事もあって、英会話もペラペラみたいだし。

ノートを覗き込むと・・・
綺麗な字。
もう、溜息しか出ない。

「どしたの、由奈?」

「ん?いやぁ、ミコちゃんって完璧だなー、って思って」

「完璧? どこが?」

「もーっ(怒)全部だよ、全部!
羨まし過ぎて替わって欲しいぐらいだよ」

「私は由奈みたいになりたいけど?」

「それ、本気で言ってる?」
< 124 / 286 >

この作品をシェア

pagetop