嘘吐きな親友
多分、祐介は…ミコちゃんに惚れちゃったんだろうなぁ。
まぁ、あんな間近で見たら、惚れない方がおかしいもんね。

可哀相だけど…
祐介じゃムリ。
年だって5つも離れてるし。
何より身分が違い過ぎるもん。

それにしても…今日の夕食は楽しかったな!
祐介がいるだけで、家族ぐるみのお付き合いをしたような気になっちゃった。
もちろん、私がミコちゃんの家族と顔を合わせる事なんて、決してないと思うけど。

ミコちゃんって実家ではどうしてるんだろう?
お姉さんは亡くなってしまったけれど、ご両親は健在だよね?

長――いテーブルの端と端に座って、お食事してるとか?
我々庶民とは程遠い暮らしなんだろうなぁ。



ヤバい、明日は早起きなんだった!
祐介に何か持たせなきゃダメだし。

来客用の布団を敷いて、早めに眠る準備をした。
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