嘘吐きな親友
グラスに氷を入れて、アイスティーを注ぐ。

「由奈はミルク、入れるよね?」

「もっちろん♪」

二人で部屋に戻り、ティータイム。
ストローを回すと、カランカランと氷の音。
少しクールダウン。

「如月さんはどこにお出掛けなの?」

「京都の本邸に戻ってる。
明日にならなきゃ帰って来ないって」

「ふ~ん、そうなんだ。
じゃあ、一緒に晩ご飯食べようか?」

「うんうん!
どこか食べに行く?」

「うちで良かったら、何か作るよ?」

「由奈の手料理!?」

「あー、期待しちゃダメだからね!
私は如月さんみたいに器用じゃないから」

「え――っ! 私、自分じゃ全然作れないから、由奈の事、スゴイって思うよ!
それに、私、由奈の作った炊き込みご飯、大好きだよ!」

「それは、ありがとう!
でも、今日は炊き込みはしないよ?(笑)
パスタでもしよっか~??」
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