嘘吐きな親友
「由奈…ごめん」

「何が!?
ミコちゃんが謝る事なんて、ひとつもないよ。
あ゛――っ、京都って遠いんだねぇ。
もっと早く着けばいいのに!」

「今度はゆっくり案内するね?
行きたい所があったら、前もって教えてね」

微笑んではいるものの、ミコちゃんの表情は固い。


お互い、話す言葉も少なく
ただ時間だけが過ぎて行く。


間もなく、京都――。
< 178 / 286 >

この作品をシェア

pagetop