嘘吐きな親友
降りたら、ホームに見慣れた姿があった。

「お疲れ様でございました。
外に車を待たせております」

私の役目も、もうおしまいだ。

「由奈、ありがとう…」

今にも泣き出しそうなミコちゃん。

「由奈様、このご恩は忘れません。
落ち着き次第、ご連絡いたします。
ここまでミコト様をお連れ下さり、本当にありがとうございました」

「如月さんたら、そんな事いいから!
早くミコちゃんを…お母さんのところへ!」

「はいっ!」

出口へ向かう二人をぼんやり見てたら・・・
突然、ミコちゃんがこっちに戻って来た。
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