嘘吐きな親友
「あたし、帰って来るから。
絶対に帰るから!
だから…由奈も待っててね。
テストは無理でも、後期には…
絶対に由奈の前に戻って来るから!」

決意を持ったミコちゃんの瞳。

「うん、待ってる。
ミコちゃんの帰りをずっと待ってるよ」

ミコちゃんは軽く私を抱きしめると、急いでヒツジの元へと走って行った。


ただ、見守るしか出来ない私。


やがて、二人の姿が見えなくなった。


私の手には、ヒツジから渡された封筒。

中を見ると…
ヒツジが用意したであろう、帰りの切符が入っていた。
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