嘘吐きな親友
暑かった日々も少しずつ影を潜め、朝夕は幾分 過ごしやすくなってきた。


結局、後期の授業が始まっても、ミコちゃんは戻って来なかった。
連絡の一つもない。

ミコちゃんの分も頑張ってノートを取って…
キャンパスで一人、寂しく過ごす。

もしかしたら
このままミコちゃんは帰って来ないのかもしれない。

お母さんの具合が悪ければ、自主退学だって大いに有り得るんだ。

いずれは家業を継がなくてはならないミコちゃん。
予定が少し早まっただけなのかもしれない。
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