嘘吐きな親友
『由奈様っ、いらっしゃいますか?
わたくしです、如月です!!
いらっしゃるのでしたら、開けて下さい!
お願いします!由奈様<(_ _)>』

え…?
ヒツジ?

「おいコラ、出て行くんじゃねぇ!」

「だって…ヒツジだよ?」

「アイツは嘘吐きの手下だからな!」

「だから、その言い方やめてよっ!
ミコちゃんは嘘吐きなんかじゃないっ!!」

「まだ懲りてねーのかよ?
関わると痛い目を見るだけなんだぞ?」


『お願いです、由奈様っ!!』


私は祐介を振り切って、玄関に向かった。
< 204 / 286 >

この作品をシェア

pagetop