嘘吐きな親友
「本当に、ミコちゃん?」

「そう、これが本当のミコト」

「うそ、信じられないよ…。

ミコちゃんの双子のお兄ちゃん、とかじゃないの?」

「ミコトが女だったら、何の問題もなく家を継いでただろ?」

そう、確かにそうだ。
だから、女装を余儀なくされて。

でも、未だに信じられないんだ…。
今、目の前にいるこの人が、ミコちゃんだったなんて。

いつの間にか、目の前の王子が翳(かす)んで見える。
そっか、私…泣いてるんだ。

「じゃ、双子の弟・・・」

「まだ言うか・・・(呆)」
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