嘘吐きな親友
私は既にアパートを仮契約している。

さすがにあの田舎から片道1時間半かけて通学するのは時間の無駄だ。
かと言って、両親にあまり負担を掛ける訳にはいかない。
だから、入試の後に不動産屋に立ち寄って、ボロいけど格安なアパートを見つけ、既に押さえていたのだ。

「私は別のところで、格安アパートを借ります」

「そこはどこですか?
どこの不動産屋ですか?
私も一緒に参ります!是非ともお連れ下さいませ」

あ、また如月さんのスイッチがヒツジモードに。
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