嘘吐きな親友
「ねえ?」

「ん…何?」

「さっき…ケーキを取りに来た時に
どうして、自分の事を”嘘吐き”って言ったの?」

「実際、そうだろう?
俺は自分の本性を隠して、ずっと由奈と接して来たんだから」

「でも、それって…事情があっての事でしょう?」

「不誠実な事に変わりはない…」

「でも不誠実=嘘吐きにはならないよ?
私は、嘘を吐かれたなんて…
一度も思った事ないから」
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