嘘吐きな親友
「母親が倒れた日の事を覚えてる?」

「えっと、テスト勉強をしてて…京都に帰った日だよね?」

「如月がいなくて…、部屋が暑くて…」

「暑さのあまり、私がキャミ一枚になって…」

「そう!その時!
自分には最愛の人がいて、“二人だけの秘密”は、たとえ由奈でも言えないって…」

「あれ、ショックだった…(ToT)」

「そんなヤツいないから。
売り言葉に買い言葉で言っただけ。
ただ…」

「ただ…?」
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