嘘吐きな親友
「冗談だよ」

「!! もぉ~っ(=`〜´=)」

由奈のコロコロ変わる表情が見たいと思う。
俺ってこんなにSっ気、あったんだ?
自分でも驚いてしまう。
由奈の前では、所詮 俺はただのガキだ。

すっ飛ばしてしまった、少年時代を無理矢理埋めて行くように。
由奈との時間を大事にして行きたいと思う。

「そうだ、両親が由奈に会いたいって」

「へっ!?」

「俺の気持ちをここまで動かした女性だから…会ってみたいって」

「ドン引きされない?」

「したって構わない。
俺は由奈としか一緒にならない」

由奈の瞳から涙がポロリと零れ落ちる。
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