嘘吐きな親友
「いいの?」

「困った時はお互い様ですもん!
これで駅までは行ける…でしょ?」

「うん。ありがとう!
えっと…あなたのお名前は?」

「ユナです!本田 由奈」

「あたしはミコトっていうの。
あの、由奈ちゃん、携帯の番号を教えて貰える?
借りたお金、ちゃんと返さないといけないし。
お礼もちゃんとしたいし…」

「お礼とかは必要ないけど…。
じゃ、赤外線で!」

ちょっと慌て気味のミコちゃんの様子に、私は急いで携帯をかざした。
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