嘘吐きな親友
翌日。

「ごめんください」

玄関から男性の声。

私の家はかなり田舎にある古い一軒家。
当然、インターホンなんて洒落たモノなどない。
近所付き合いも盛んだから、昼間は滅多に鍵を掛けない。
用事のある人は玄関の戸を開けて、声を掛ける。


「はぁーい」
< 7 / 286 >

この作品をシェア

pagetop