嘘吐きな親友
知り合いに頼んだのだと、ミコちゃんは茶色い封筒を私に差し出した。
中に入っている書類――それは、青山先輩の素行に関するものだ。

一読してビビる。
ビビる○木。

「こんばんみー!」と心の中でボケた事は内緒にしておこう。


「ごめん、勝手な事しちゃった・・・」

申し訳なさそうに話すミコちゃん。

「ううん、いいの。
むしろ、ありがとう。
チャラい人だとは思ってたけど、ここまでとは・・・
私の為を思ってしてくれた事でしょ?
素直に嬉しい・・・」

「由奈ちゃん・・・」

「ミコちゃん!!」
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