朱の蝶
俺は、その想いの全てを
俺に身を委ね、揺れる
お前にぶつける。

愛が無い・・・

それなら・・・

遊びならば、金を払って
適当に済ませばいい

性の捌け口ならば、この際
相手は誰でもいい

尻の軽い女を抱いて卑猥な
声を聞き、演技の愛欲で
満たされればそれでいい

でも、それじゃ、この俺の
遣る瀬無い気持ち、虚しさ
は拭えない。

俺は、卑怯な男・・・

自分可愛さに、彼女の俺へ
の愛を利用した。
< 151 / 451 >

この作品をシェア

pagetop