朱の蝶
彼女の俺への愛で
俺は満たされる。

一瞬だけ空虚感は
満たされた。

薄情な男・・・

俺は、そんな男・・・


トントン、ドアを叩く音。

「チカ、出て来いよ」

「・・・・・・」

「チカ、話そう」

「話したくない」

付き合うつもりのない人を
貴方は何度も、その腕に
抱くことができるんだね
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