朱の蝶
甘く蕩ける瞳で、貴方を
見つめる。

貴方が欲しいと瞳で強請る

貴方は私の頬に軽くキスを
する。

「帰ったら、やる」

「約束」

小指と小指を絡ませて
私達は出掛ける。

貴方のもう一方の手には
お弁当。

私は、水筒を持つ。

大好きだったスカートを履いて
大好きな男性と手を繋いで歩く

見つめ合えば、自然と
笑みがこぼれる。

貴方の隣で、私は女の子になる

誰が見ても、私は女・・・

祐・・・

アンタにも、私は女に見える?
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