朱の蝶
私は、弦の

この手が愛しいです。

ごめん、ごめんな

お兄ちゃん・・・

私は、弦の背に
しがみついて眠る。

苦しくても

罪悪感に苛まれても

弦の傍に居たい

弦を感じたい

弦を愛してる・・・

ズキズキズキ・・・

痛い、痛いよ

お兄ちゃん。

貴方とひとつに結ばれれば
結ばれるほど

嬉しさと同じ分だけ
この胸は痛むよ。
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