朱の蝶
「何の為に、俺の姪だと
 嘘を付いて俺に会いに来た

 なぜ、俺を愛する・・・
 
 よく、分かんねえ」

「もう、考えるのは寄せ
 電話の件は、忘れろよ

 チカちゃんじゃない
 そう思ったから
 抱いたんだろう?」

「まあな」

夜の空を見つめる、二人。

「男同士で
 たそがれてんなよ」

いつかの電話・・・

『兄貴の事を叔父さんだと言う
 若い女が先ほど現れて・・・
 
 あまりにも可哀想だったので
 居場所を教えてしまいました
 会いに行くと思われます』

可哀想な女・・・
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