朱の蝶
最高の女

女・・・

流れる涙を、私は手の甲で拭う

弦・・・

女やった私は、あんたの
ところに置いて行くわ

私は、最後の愛に別れを告げ
歩き出す。

待たせて合ったタクシーに
乗り込む二人。

黙ったまま、涙を堪える私

祐の声

「・・・まで、お願いします」

「はい」

私は、窓の外を見つめる。

見慣れた町並み・・・

『一生、居ても』
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