朱の蝶
「俺等は、二代目に
 付いて行きます
 
 神前は、貴女のもの」

熱望する、男達の熱い視線

私の為に何人の男が
忠誠を誓える?
きっと、一人もいない・・・

そう、思ってたのに・・・

ここに居る男達は、例え
神前の血・名前の為だとしても
この私に、忠誠を誓う。

その忠誠心が、重荷となり
この私に堪らない重圧感を
与える。

私は、お兄ちゃんには
成られへん

アンタ等の期待に
応えられそうにない

私・・・

この場所に、勇ましく立ってる
けど、ほんまは、不安な思い
に押しつぶされそうや
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